不妊治療のための仕事のやめどきはいつ?妊活女性が会社を退職する時

不妊治療のための仕事のやめどきはいつ?妊活女性が会社を退職する時


かつてはかなり敷居の高かった不妊治療。近年は芸能人がオープンにしたり、ドラマなどでも取り上げられたりした影響か、そこまで特別なことではなくなってきています。それでも実際に不妊治療をするとなると生活に制限がうまれたり、周りに理解されなかったりすることも。中でも働く女性にとって大きな悩みは仕事と不妊治療の両立。
今回は仕事と不妊治療の両立を断念し、会社を退職した女性に話を聞いてみました。

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不妊治療と仕事

不妊治療にはお金も時間もかかります。治療を続けるためには少しでも働いてお金を稼ぎたいという反面、仕事をしながらでは時間の融通も利かず会社をやめたほうがいいんじゃないか、と悩む妊活女性は多いのではないでしょうか。
他にも仕事にやりがいを感じていたり、一度退職したら復職できなかったりとそれぞれの事情もあってやめどきがわからないということもあるでしょう。
今回お話を伺ったサチコさんも仕事と不妊治療のやめどきに長年悩んでいたそうです。

■想像よりも大変だった不妊治療
サチコさんは30歳で結婚。けして高齢ではありませんでしたが、自分が妊娠できるか気になり産婦人科で検査を受けました。
「もともと生理不順だったので気にはなっていましたが、検査を受けたところ、卵巣のう種があることがわかりました。子供はすぐにでも欲しかったので、友人に紹介してもらった有名な産婦人科に通うようになりました。不妊治療にも力を入れていますが、基本的には産院なので、急なお産で診察に何時間も待たされるということも多かったです。」

サチコさんは一通り検査を受け、不妊に直接結びつくような症状は見られず、しばらくタイミング法で様子を見ることになりました。タイミング法といえば、不妊治療でも一番初期に試される方法ですが、すでにこの頃から苦労が増えていったそうです。

「検査の時期は会社が休みの日に通院していたのですが、タイミング法になってからは排卵に合わせて通院するように言われたので、平日に時間を作らなくてはならなくなりました。月曜に来るように言われて通院したのに、卵子の大きさが不十分だから火曜にもう一度来るように言われることもあって、仕事の調整が大変。毎回休んでいられないので、通院のための遅刻や早退ということでなんとか誤魔化しながら通院していましたが、それでも会社では肩身が狭かったです。」

毎回の通院では待ち時間も長く、いつも仕事に間に合うかハラハラしていたそうです。とはいえ、サチコさんの仕事はやることさえやっていれば、遅刻早退もそこまでとがめられることはなかったそうです。しかし、同僚にどう思われているんだろう、という心配はいつも心にありました。

■不妊治療をどこまで優先する?
サチコさんは一度、仕事の関係で通院が難し日があり、医師に相談したこともあったそうです。

「ホルモン注射のために通院する日を指定されたのですが、会議が立て込んでいてどうしても都合がつけられなかったんです。そこで病院の先生にそのことを伝えたら、軽く叱責を受けてしまいまして・・・先生も他の患者さんも真剣に不妊治療に取り組んでいますから、私の行っていることはすごく自分勝手だったのかもしれませんね。」

不妊治療をがんばろうとすると会社では無責任と思われてしまう、でも仕事をしっかりこなそうとすると不妊治療に対する真剣さが足りないと言われてしまう。サチコさんは不妊治療と仕事の板ばさみに苦しんでいました。

■不妊治療するも流産に
タイミング法5回目で妊娠反応がでたサチコさん。妊娠はもちろんですが、不妊治療と仕事の板ばさみから解放される喜びはとても大きかったそうです。仕事の都合をつけて通院を続け、会社にいる日は遅れを取り戻すために毎日遅くまで残業する日々でした。
ところが、喜んだのもつかの間、妊娠反応は出るものの胎嚢がなかなか確認できず、大きな大学病院への転院をすすめられました。

「ショックでした。病院の先生はよくあることなのか淡々としていましたが、まったく話が頭に入ってきませんでした。子宮外妊娠の可能性もあるから念のため大学病院へ、とのことだったのですが、かなりの確立で流産になると言われました。」

大学病院へ転院してからはさらに通院が大変になりました。平日しか通院できない上に、仕事も遅刻では間に合わず、週の半分をお休みすることも。

「希望を持ちながらも、流産するのになんで仕事を休んでまで病院に行かなければ行けないんだろうと暗い気持ちになりました。そんな生活が1ヶ月続く中で、同僚から嫌味を言われることもありましたが、妊娠ならともかく、流産だと周りにも言いにくいですよね。」

結局1ヶ月の通院の末、繋留流産の診断をうけ手術を受けたサチコさん。不妊治療と仕事の両立に限界を感じてしまったそうです。

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不妊治療と向き合って・・・

流産後もサチコさんは仕事を続けていましたが、ホルモンの乱れとストレスが重なって自律神経失調症を患いました。子供が欲しい気持ちはあるものの、もう一度不妊治療と仕事を両立することには前向きになれませんでした。

「不妊治療中は病院にいても会社にいてもいつも誰かに攻められているようで辛かったです。子供ができれば、という希望だけに支えられてがんばっていたので、流産になってしまったことで報われない気持ちがあふれてしまったんです。」

■仕事のやめどきがわからず不妊治療が後回しに
流産後は気持ち的に落ち込んでしまうことが多かったサチコさん。不妊治療を続けるなら仕事はやめたほうがいいのではないか、と本気で考えるようになりましたが、なかなかやめどきが決められなかったようです。

「あせる気持ちがなかったわけではありませんが、あの頃はまだ不妊治療と仕事の板ばさみに耐えられるほどの元気も取り戻せていなかったので、仕事をやめようと考えることが多かったです。でも、不妊治療にはお金もかかるし、家庭のある女性が簡単に再就職できるのだろうか、という思いが強く、仕事にしがみついてしまっていたんです。」

■不妊治療経験者の話が背中を後押し
不妊治療をやめて2年ほどたった頃、サチコさんはやっと気持ちを切り替えて不妊治療をもう一度がんばってみよう!という気持ちになりました。

「何がきっかけというわけではありません。とにかく時間が解決してくれた気がします。もし、落ち込んだ気持ちのまま不妊治療を続けていたらもっと苦しんでいた気がするので、時間はかかってもまた前向きに不妊治療に向き合えるようになったのでよかったと思います。」

サチコさんは不妊治療で子供を授かった友人に思い切って話を聞いてみたそうです。

「体験者だからわかるかとっていっぱいあるんだなって思いました。ご夫婦ともにすごく明るく、肯定的に不妊治療の話をしてくださって、思っているより大げさなことじゃないのかも?という気持ちになりました。ただ、それと同時に改めて仕事と不妊治療の両立の大変さがわかりました。」

■不妊治療と仕事のどちらを選ぶか
サチコさんがお話を聞いたご夫婦の奥様は専業主婦だったそうです。有名な不妊治療院に通っていて、朝行って夜帰ってくるというかんじだったんだとか。サチコさんも仕事との両立に悩んでいることを打ち明けたところ、一旦仕事から離れることをすすめられたといいます。

「仕事は死ぬ気で探せばいくつになっても見つけられます。でも不妊治療は今がんばらなかったら、そこで終わりになってしまう。シンプルに考えれば、簡単なことでした。前のようにストレスを溜めながら仕事も不妊治療も中途半端になるのは良くないな、と納得できたんです。」

最近は不妊治療や出産、育児への行政の対応も変わってきている。実際に不妊治療から出産、育児を経験しているご夫婦の話で経済的な不安も軽くなったそうです。

現在サチコさんは退職に向けて仕事の引き継ぎをしている。長く会社のやめどきに悩んでいましたが、今は不妊治療を頑張ろうという気持ちになれているそうです。

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まとめ

いろんな考え方がありますが、一番はストレスなく不妊治療に望めることですね。

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