若槻千夏の教師についての発言はモンペ?教師の本音と実体験で見えてくる難しさとは

若槻千夏の教師についての発言はモンペ?教師の本音と実体験で見えてくる難しさとは


タレントの若槻千夏さんが選挙特番に出演した際、教員の業務時間外対応要否について発言した内容が「モンペ(モンスターペアレンツ)」的だと批判があったようです。若槻さんはすぐにインスタにて謝罪と発言の意図について釈明しましたがこれはとっても難しい問題ですね。
働き方改革が叫ばれる中、なかなか改善が進まない教師という職業。彼らの本音や、本人、家族の実体験を集め現状を探っていきたいと思います!

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若槻千夏の発言はモンスターペアレンツなのか?

今回問題になったのは、2019年7月21日に行われた「news zero」の参議院選挙の特番。若槻千夏さんは2児をもつワーキングマザーとして、働く若い世代やママとしての立場から、意見を述べられていました。そんな中で「18時以降は対応しない」等、教師の時間外労働についての改善を考える際、若槻さんは「18時以降は対応しません、は寂しい」「子供になにかあったらどうするのか」など、子を持つ母親として教師に積極的に子供に関わってほしい姿勢をみせました。
また、過去に人気のあった学園ドラマを例にあげ、そういった教師と生徒の関係がなくなるのは寂しいとも話していました。

確かに、児童生徒にとっては親の次に身近な存在である教師が、子供に対してドライになってしまうのは寂しい気持ちがあるのもわかりますね。そこでしか築くことのできない関係性というのもあり、子供の成長にも大きくかかわってくるところでしょう。さらに、極端な話になってしまえば、いじめの隠蔽など、親として教師に不安を覚えるような事件もありますから、若槻さんとしては「大切な子供たちとちゃんと向き合ってほしい」という思いがあったのではないでしょうか。子を持つ母親としての素直な意見だと思います。

しかし、昨今は教師の業務過多、時間外労働により、教師が心身を病んでしまうという問題が深刻化しています。彼らは残業代、休日出勤手当もつかないため、時間外労働はいわばボランティア状態なのです。教師が自分自身や家族との時間を削り、見返りなく他者に貢献することを強要している状態が問題視されているわけです。
その状況があるうえでの若槻千夏さんのこの発言は一部で「モンスターペアレンツ」と認識されてしまったようですね。

教師の労働環境は最悪?!

かつては公務員として収入も雇用も安定している職業として見られていた教師という職業ですが、現在その職場環境はブラック企業並みと言われてしまっています。子供を預かるという責任の重さ、一人で何十人と見なければならない上に、授業や行事の準備から保護者とのコミュニケーションも必要ですし、普通の会社員のように会議も事務処理もあります。さらにはこれら通常業務に加えて教員免許更新の講習や各種研修、なにかトラブルが発生すればその対応のために業後、休日関係なく飛び回ります。また、公務員ですから災害時は非難支援に駆り出されますし、地域の活動にも参加しなければなりません。これに加えて、部活の顧問になれば休日の練習や遠征にも同行しますし、夏休みに行内のプールを開放すれば監視員も交代で行いますね。
最近はセキュリティーが厳しくなったので提出物のチェックや学校の資料作成も自宅へ持ち帰ることが難しくなってきているそうで、残業をして遅くまで学校に残っている教師も増えてきているようです。さらに緊急連絡先が個人の携帯になっている場合は昼夜問わず保護者や子供から連絡がくることも。

しかし、教師はあくまで公務員ですので、残業代も休日出勤手当もありません。こんな環境の中で、体調を崩してしまう方、精神的に追い詰められてしまう方もいるようです。こんな状況が認知されるようになったからか、教師を志望する人材も減り、深刻な人手不足にも陥っています。もちろん人材不足分は、教師全体でカバーしなければならないので、さらに仕事は増えます。

世間的にも働き方の改善が叫ばれる昨今、”人に尽くす”仕事はなくてはならないものなので、なかなか改善が難しいと考えられながらも、介護業界は賃金の見直しや勤務時間の改善が見られるようになってきましたし、保育士についても実現までは至っていないものの改善の声は日に日に高まっています。そんな中で、教師の問題は注目されながらも改善が進んでいないのが現状でしょう。
そこにはやはり、子供を相手にしているからこその線引きの難しさや、世間の教師という職業に対する甘えと期待があるのかもしれません。

若槻千夏さんの発言は「モンスターペアレンツ!」なんて批判を受けていますが、世の母親としては決して身勝手な発言とは言えないのではないでしょうか。誰だって、自分の子供は大切だし、「教師だったら子供を大切に考えてほしい」という期待が生まれることは当然でしょう。
しかし、教師も人間であり、「子供の先生」としてだけではなく、「誰かの親」「誰かの子供」「誰かの恋人」でもあるということを忘れてはいけません。
それでは、実際に教師がどんな本音をもって、どんな体験をしているのか、ここからは実際に教師をされている方とその周りの方のインタビューをご紹介したいと思います。

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実体験1:わが子は二の次?!ママ教師の苦悩

60代の女性教師Aさんの実体験のお話です。
Aさんは25歳で長女、28歳で長男を出産し、産休を取りつつ教師を続けてきたベテランです。そんなAさんは自身の子育てについて未だに後悔していることがあるそうです。それは長女が小学校に上がったばかりの頃。当時Aさんの受け持っていたクラスに母子家庭の男の子がいました。その子の母親は夕方から翌朝まで仕事をしていたため、男の子は大半の時間を一人で過ごしていたので、自分に親身になってくれる、自分の母親と同世代のAさんに次第に懐いていきました。Aさんも「教師として、この子の力にならなくては!」と思っていましたが、男の子の行動は次第に歯止めが利かなくなります。当時は教師の自宅電話番号が連絡網に乗っていたため、深夜に「明日の宿題なんだっけ?」「持ち物忘れたので教えて下さい」、早朝に「今起きました、これから学校にいきます」と、何かしら理由をつけつつ男の子は毎日のようにAさんの自宅に電話をかけてくるようになったのです。さらに休日には「先生の家に行こうと思ったけど迷子になってしまった」と度々呼び出すこともありました。
さすがにこのままではよくないと思ったAさんは教頭に報告し、保護者との面談を行うことになりました。男の子の母親はこのことをしっていましたが「自分がかまってあげられないので、先生が相手をしてくれてとても助かっていたため甘えていました。」と反省し、その後親子でのコミュニケーションを見直すようになったそうです。
これで一件落着、と思った矢先、今度はAさんが長女の担任教師から電話を受けます。「学校での○○ちゃんの様子がおかしく、悩みがあるようだが”お母さんは忙しそうだから話せない”と言っている」とのこと。家では何の問題もなかった長女の学校での様子に驚き、慌てて話を聞いてみると「お母さんは”私のお母さん”じゃなくて”みんなの先生”なんだ」と泣きながら話してくれたそうです。長女は普段から聞き分けもよく、Aさんの教師という仕事もちゃんと理解していたのですが、そうはいっても甘えたい盛りの幼い女の子。自分ではなく、よその子のことばかりを見ているようで寂しかったのでしょう。
Aさんはこれ以降、「教師である前に母親」ということを忘れないようにしようと決めました。もちろん自分の生徒も大切なので、なかなか切り離すということはできません。それでも自分の子供を傷つけてまで教師でいたいとは考えられないそうです。

実体験2:娘の結婚式に出られない!林間学校への強制参加

50代の中学校教師Bさんは娘の結婚式を控えていました。同じ時期に学校行事である林間学校の予定が組まれる可能性があったため、学校側には1年前から「娘の結婚式があるので、〇月〇日は休日出勤できません」「もし林間学校がかぶるようなら、代理の教師を立ててほしい」「林間学校に行く学年の担当は避けたい」と念には念を押して、学校行事が入らないよう準備していました。ところが、娘の結婚式の3か月前になって一部の保護者から「どうしてB先生は来てくれないんですか?」「教師なのに子供たちより自分の予定を優先するんですか?」とクレームが入りました。結婚式が林間合宿最終日の翌日であったため、ここで自分が駄々をこねれば一番困るのは生徒だからと付き添いを承諾しました。
ところが、林間学校最終日は豪雨に襲われ、下山を諦め翌日の午前中に生徒を保護者に引き渡さなければならなくなってしまったのです。娘の結婚式は午後から。午前中のうちになんとかなれば・・・
しかし、正午を過ぎても何人かの保護者は来てくれません。遅くなってから「すいません、起きられなくて~」「ちょっと用事があって、待っててもらえて助かりました~」とちらほらやってくるのです。Bさんは、生徒は最後まで責任をもってみていなければ、という気持ちと、娘の大事な日に自分は何をしているんだろう、という気持ちの板挟みとなりました。
結局、結婚式には間に合わず、披露宴からの参加となったBさん。娘さんが一人でバージンロードを歩いたことを後から聞かされ一人泣きました。家族はBさんを責めることはなかったそうですが、それでもBさん自身は納得できない気持ちを今でも引きずっています。

実体験3:部活顧問は休みなし!婚約破棄の危機

30代のCさんは3年前まで中学校で教師をしていました。教員免許は小学校、中学校と取得していましたが、大好きな数学に携わっていたいからと中学校を選んだのです。若い男性ということもあり、Cさんは未経験だったサッカー部の顧問につけられました。忙しいながらも充実した日々を過ごすCさん。プライベートでは結婚を考える女性もいましたが、休日のほとんどは部活になってしまうため、なかなか会う時間が取れずにいました。
そんなある日、保護者から「先生はサッカー未経験だから、部活以外でも子供たちの有志練習に参加してほしい。」との要請が。一部の保護者から「先生は未経験で頼りない」「こんな人が顧問で大丈夫?」という話が出ていることは耳に挟んでいたものの、正直「そこまでプライベートを犠牲にしなければいけないのか」という気持ちもありました。とはいえ、保護者との関係を悪くしてしまうことはよくないとも考えたため、本来部活が休みの日も生徒の有志練習に付き合うようになりました。
同じころ、婚約者の両親へのあいさつの日程も調整していたのですが、部活で休日が潰れてしまいなかなか時間が作れずにいました。最初は理解を示してくれていた婚約者家族も日程が延びてばかりで次第に不信感を抱くようになりました。「本当に娘と結婚する気があるのか」「もし結婚したとして、こんな生活でやっていけるのか」と結婚を反対される空気になってきてしまったのです。
なんとかしなくては!と保護者に事情を説明したのですが「先生は結婚もしていないし、子を持つ親の気持ちがわからないんですね」「もっと子供に親身になってください」と言われてしまいました。
結局婚約破棄は免れたものの、Cさんは部活のある中学校で教師を続ける自信を無くし、小学校への移動を願い出ることになったのでした。

実体験5:保護者からのクレーム電話が自宅に!

Dさんの母親は教師をしていました。Dさんが高校生の頃、母親のクラスに学習障害の可能性がある子がおり、保護者との話し合いを進めていた時期がありました。まだ世間でも発達障害の知名度が低かったころ、保護者は「自分の子供が障害があると決めつけている」とショックを受けたのでしょう、Dさんの自宅にクレームの電話をかけてきたのです。
Dさんが電話口にでて「母はまだ帰宅していない」と伝えると、その保護者は「あなたの母親は最悪の教師!」「そんな教師が母親なんてあなたもロクでもないに決まっている!」「自分の母親の失態をどう思っているのか」と一方的に暴言を吐き続けました。Dさんは、近頃家に発達障害に関する書籍が増えたこと、母親が遅い時間まで勉強し、専門の先生らしき人と何度も電話で話し合っていることを知っていました。
Dさんに言わせると、当時は保護者や生徒から自宅に直接電話がかかってくることは珍しくなかったそうです。「先生は憎まれ役だな~」と思いながらも、相手を落ち着かせようと穏やかに、相手の話を否定せず、相槌を打つことしかできませんでした。
この件はDさんの母親が熱心に話をし、養護学級のお試しや専門家との話し合いを経て、ようやく落ち着きました。結局、当の子も自分のペースで学習できる養護学級に移ったことで落ち着きも出て、毎日楽しそうに学校へ行くようになったそうです。
そして保護者からは感謝のお手紙が送られてきました。どうやらその中に自宅に電話をかけ、Dさんに散々なことを言ったが穏やかに話を聞いてくれてありがとう、との一文もあったらしく母親から「そんなことがあったの?!」と言われたそうです。
Dさんは「気にしてないよ」と言いましたが、「無関係の娘にそんなことを言うなんて・・・」とショックを受けていました。
ちなみに、Dさんの通っていた高校には親が教師という子が多く、家族に教師がいる以上、プライベートに介入されることは”あるある”だったそうですよ。

教師やその家族の実体験はいかがだったでしょうか。難しいのは、これらに関わっている保護者はただ「自分の子供に教師として責任をもって向き合ってほしい」という気持ちがあっただけ、ということです。別に教師を苦しめようとしているわけではないのです。
しかし、視点を変えてみると教師に対する過度の期待や教師のプライベートを侵食している面もあるのですね。

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まとめ

誰でもついつい自分の子を一番に考えて周りが動いてくれることを期待してしまいますが、教師にも家族がいることを忘れてはいけませんね。

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